さすがBBCの国というか、イギリスの社会や世相を知るための映像ってかなりたくさんあると思います。
音楽でもTop of Popsとか。。ドキュメンタリーもたくさんあります。
ジミー・サビルとか。
ドラマもNetflixの「ザ・クラウン」には、停滞する社会のなかで、貴族と政治家、労働者の生活が描かれています。
ドキュメンタリー「白い暴動」は、もっぱら当時盛り上がった移民排斥の極右政党「NF:National Front」に対し、立ち上がった市民団体「RAR:Rock Against Racism」のメンバーのインタビューをベースに出来上がってます。
前から見たかった映画です。一度、劇場で公開が決まったと思いますが、たしかコロナで延期になってしまった。。
それが、Amazon Prime Videoで公開されとります。
デビッド・ボウイやロッド・スチュワートも、この極右政党の支持をしていたとか。。
登場人物のひとりは、ロッドの言葉を聞いて、「彼のレコード全部捨てた」と言ってました。
自分はロサンゼルスに引っ越したくせに。。(移民排斥を言ってるなんてガッカリ。。という感情でしょう)
ファンとして筋が通ってるw
映画のなかで、RARのREDが言ってました。
「彼らの音楽のルーツは黒人ミュージックだろ」と。。
UKレゲエも出てきます。クラッシュがレゲエに行くのは、こんな繋がりもあったんでしょうか。
①人種差別を受けてる側の音楽=レゲエ。
②若者の社会的閉塞感を代弁する音楽=パンク。
③極右も、ある種の社会的閉塞感の代弁。これは政治的活動。
④RARは市民活動。
停滞する社会の不満のぶつかりあい。音楽と市民活動と政治活動の闘い。
結局NFは力を失っていきました。
この映画の最後。クラッシュの「White Riot」ライブ。とてもカッコいい。
Red
人は自分を無力と考えがちで、お偉いさんの言いなりになる。でもRARは一般市民でも世界を変えられると証明した
Red, 映画「白い暴動」より
Clash
困難を抱えた黒人は抗議のレンガを投げる。白人は学校へ行きマヌケになる勉強。教えられたことをただやってるだけ
“White Riot”, The Clash, 映画「白い暴動」の字幕
追記
2024年8月英国とアイルランドで、ソーシャルメディアでヘイトが広まり、暴動が発生しました。一部の極右がフェイクなヘイトメッセージをソーシャルメディアで流して広めたのが原因と言われています。
しかし、その後ヘイトに反対するデモに大人数が集まり、一連の暴動は沈静化しました。
この事件のBBCの解説はこちらから

